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CO2削減最大 76%。環境省モデル事業で、 pool resin とpool resin 配合資材のCFPを算定しました

2025.03.03

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RECOTECHは、 環境省の「令和6年度製品・サービスのカーボンフットプリントに係るモデル事業」に採択され、経済産業省及び環境省が発行する「カーボンフットプリントガイドライン」を参照し、環境省から委託を受けたボストン コンサルティング グループ及び検証機関の助言に基づき、pool システムによってトレーサビリティが可視化された再生プラスチック “pool resin” と pool resinを配合して製造した気泡緩衝材のカーボンフットプリント(以下 CFP)を算定しました。

その結果、pool resinではLDPE樹脂と比較して最大76%、気泡緩衝材ではLDPE樹脂を100%使用した製品と比較して最大46%のCO2削減効果があることが確認されました。(使用済みプラスチックの焼却回避効果を加味してLDPE樹脂生産と比較した場合。)

背景

我が国は、令和3年6月に策定された「地域脱炭素ロードマップ」 に基づき、国民が脱炭素に貢献する製品・サービスを選択できる社会の実現を目指しています。そのためには、企業が個別の製品・サービスのCFPの算定を行い、消費者に伝える取組を推進することが必要です。

環境省では、CFPの算定・表示を通じた排出削減の取組とビジネス成長を両立させる、先進的なロールモデルとなる企業を創出するため、令和4年度からモデル事業を実施しています。

当社は、令和6年度の本モデル事業に採択され、ISO14067:2018に整合する「カーボンフットプリントガイドライン」を参照し、同社が展開する Circular Design Tool – pool で情報管理された再生プラスチック “pool resin” とpool resin を配合した気泡緩衝材のCFPを算定しました。

実施内容
1.pool resin 及び pool resin を配合した気泡緩衝材のCFPの算定
  • ISO14067:2018に整合する経済産業省及び環境省発行の「カーボンフットプリントガイドライン」を参照
  • 使用済みプラスチックの回収プロセス、再生プラスチックの製造プロセス、製品の製造プロセスにおける各協力先から1次データを収集
  • 環境省から委託を受けたボストン コンサルティング グループ及び検証機関の支援のもと算定
2.CFP削減策を検討
  • ライフサイクルにおける温室効果ガス排出量が大きいプロセスの特定
  • 更なる削減を達成するための削減施策の策定
3.算定結果の表示
  • 算定結果の自社HP及び協力会社の関連ウェブサイトなどでの公表及びその検討
算定結果
pool resin

*1 使用済みプラスチックの焼却回避効果を加味してLDPE樹脂生産と比較した場合。詳細は算定報告書をご確認ください。

*2 “原材料調達 – 生産” の範囲で使用済みプラスチックの焼却回避効果を加味してLDPE樹脂100%の気泡緩衝材と比較した場合。詳細は算定報告書をご確認ください。

算定報告書はコチラ
今後の展開

物流効率化や再生可能エネルギーの導入を推進して、pool resin及びその関連製品の更なるCFP削減を推進します。また、本事業で得られた知見を活かし、当社が展開する pool システムでのCFP算定(特に、再生資源調達事業者が排出するScope3 Category1および廃棄物排出事業者が排出するScope3 Category5)の精緻化にも取り組んで参ります。

関連URL

環境省『「製品・サービスのカーボンフットプリントに係るモデル事業」への参加企業・業界団体等の決定について』 < https://www.env.go.jp/press/press_03362.html >

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